宅配ドライバーの年収っていくらなの?
求人を見ると「月収50万円以上可能!」がゴロゴロある。
求人を見るとだいたいそう書いてある。
ホントにそんなに稼げるのか?
気になっている人も多いはず。
私は2019年に委託の宅配ドライバーを始め、今年で8年目。(2026年現在)
現在の年収は約600万円です。
つまり平均月収50万。(だからある意味求人は本当なのかも)
でも最初からこの金額を稼げていたわけではないんですよね。
宅配ドライバーを始めて最初に受け取った月の売上は約20万円。
始めた頃の年間実績と比べると、現在は年収が約240万円アップしました。
どうしてここまで年収を伸ばせたのか。
8年間働いて分かったのは、
宅配ドライバーは荷物をただ順番に配るだけの仕事ではないってこと。
体力も必要だけど、同じくらい頭を使う仕事です。
宅配ドライバーの平均年収
現役8年目の私の年収
宅配ドライバーの年収を左右する4つの要素
年収を240万円アップさせた2つの攻略法
年収を見るときに注意したいこと
目次
宅配ドライバーの平均年収は約406万円
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、
宅配便配達員の平均年収は406.5万円らしい。
ただし、この数字を見て「宅配ドライバーになれば年収406万円なんだ」と思うのはちょっと待ってほしい。
宅配ドライバーといっても実際には2種類ある。見た目は同じでも稼ぎ方が全然違う。
- 運送会社に雇用される会社員ドライバー
基本給や手当、賞与など会社ごとの給与体系がある - 個人事業主として仕事を請け負う委託ドライバー
完全出来高制。
そのため平均年収はひとつの目安にはなるけれど、
委託ドライバーの年収が全員この金額になるわけではありません。
厚生労働省 職業情報提供サイト「宅配便配達員」
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/483
現役8年目の私の年収は約600万円
私の現在の年収は約600万円です。
この記事では分かりやすく「年収」と書いていますが、
私は個人事業主なので正確には経費を引く前の年間売上です。
会社員の額面年収と、個人事業主の年間売上は同じものではありません。
ここはけっこう大事。
委託ドライバーは、ガソリン代や車両代、車検、修理代、事業用の保険などを自分で払うから年収600万円がそのまま手取り600万円になるわけではないです。
それでも、宅配ドライバーを始めた頃と比べると年間の売上は約240万円増えました。
初めて受け取った月の売上は約20万円。
今では月50万円前後になる月もありますが、毎月必ず50万円というわけではありません。
7月と12月の繁忙期は売上が増えやすい。
反対に、稼働日数の少ない2月や荷物の少ない時期は下がります。
1年中ずっと同じ月収が続く仕事ではないので、ひと月だけではなく年間で見る必要があります。
宅配ドライバーの年収を左右する4つの要素
委託の宅配ドライバーになったから年収はいくら、と一概には言えません。
じゃあ何で年収が変わるのか?
8年間働いてきた私が特に影響が大きいと感じているのは、次の4つ。
① 完全出来高制
委託の宅配ドライバーは固定給ではありません。
荷物をお客様に渡し、配達を完了して初めて売上になります。
荷物を車に積んだだけでは0円。
お客様が不在で、不在票を書いて帰ってきても0円です。
悲しいけどこれが完全出来高制。
同じ時間働いても、80個配達を完了した人と120個完了した人では売上が違います。
長時間働けば必ず年収が上がるのではなく、その時間で何個の配達を完了できたかが重要です。
② 担当コース
個人的に年収にいちばん影響すると感じているのが担当コース。
これ、ホントにでかい。
住宅が密集しているエリアなら、短い移動で何軒も配達できる。
反対に、住宅が点在しているエリアでは、
一軒配達するたびに長い距離を移動しなければなならない。
同じ100個の荷物でも、担当するエリアによって終わる時間が全然違う。
マンションが多いのか、一戸建てが多いのか。
道が広いのか、細いのか。
踏切や渋滞する道路があるのか。
そういう条件でも配達効率は変わります。
自分で担当コースを自由に選べるとは限らないので、
どのコースを任されるかは年収を左右する大きな要素です。
③ 繁忙期と閑散期
宅配業界の繁忙期は、一般的に7月のお中元と12月のお歳暮の時期です。
年々お中元やお歳暮の荷物は減ってきているように感じますが、
それでも通常時より荷物は多い。
さらに、楽天スーパーSALEやAmazonプライムデーなど、ECサイトの大型セールがあると荷物が一気に増えます。
荷物が多い=配達できる個数も増える。
完全出来高制の委託ドライバーにとって、繁忙期はめっちゃ大変だけど大きく稼げる時期でもあります。
反対に、荷物を発送する会社が休みになる大型連休や年末年始は、荷物が少なくなりやすい。同じ理由で月曜日も比較的荷物が少ない傾向。
毎月の売上に波があるのは、委託ドライバーなら避けにくいところ。
④ 経験と配達効率
最初にも言った通り私は宅配ドライバーを始めた最初の月の売り上げは約20万円。
でも8年目の今は月50万円前後になる月もあります。
この差は、8年間で積み上げた経験が大きいです。
- 道を覚える
- 荷物の積み方を覚える
- お客様の在宅時間を覚える
- 混む道や開かずの踏切を避ける
最初は分からなかったことが、自分の中にどんどんデータとしてたまっていきます。
ただ長く続ければ勝手に年収が上がるわけではありません。
毎日同じやり方を繰り返すだけではなく、
「どうしたらもっと早く終わるのか」を考え続けることが大切です。
年収を伸ばす秘訣=「宅配を攻略ゲーにする」
私は宅配ドライバーの仕事を攻略ゲーだと思っています。
たとえば、車に30個の荷物を積んだとします。
荷物単価が1個100円なら、全部配達できたときの売上は3,000円。
積み込んだ時点で、その便の売上はほぼ決まっています。
じゃあ、その3,000円を4時間かけて稼ぐのか。
2時間で終わらせるのか。
早く終わった方がいいに決まってますよね。
時給換算もよくなるし、体力の消耗も少ない。
ダラダラ配達するメリットはひとつもありません。
どうしたらもっと早く、もっと少ない手間で全部の荷物を配達できるのか。
これを日々突き詰めていくのが、私のいう「宅配攻略ゲー」です。
攻略の軸は2つ。
攻略① 積んだ荷物をいかに早く終わらせるか
まずは、配達ルートの無駄を減らすこと。
私が意識しているのはこんなことです。
- 同じ道を行ったり来たりせず、一筆書きになるように回る
- 踏切を渡る前に、その周辺の荷物を全部終わらせる
- 信号や渋滞の少ない道を選ぶ
- できるだけお客様の家がある側に車を止める
- 運転席を降りたらすぐチャイムを押せる向きで止める
- 郵便局にいる時間を短くする
ひとつひとつは数秒、数十秒の違いです。
でも100軒回れば、その数秒が積み重なる。
1日で考えるとけっこう大きな差になると思ってる。
特に私が意識しているのは、郵便局にいる時間。
郵便局にいる間は0円だということを強く意識している。
委託ドライバーはお客さんに荷物を配達するという行為をもって
はじめてお金になるのだから。
もちろん誤配しないための準備は丁寧にするべき。
でも雑談している時間があるなら、私は早く出発したい。
攻略② いかに一回で配達を完了させるか
どれだけ早く回っても、不在ばかりでは売上になりません。
そこで大切になるのが、お客様の在宅パターンを知ることです。
担当コースを持った最初の1~2か月はデータ集め。
- このお客様は午前中ならいる。
- このお客様は午後の方が会いやすい。
- この会社は昼休みの時間を避けた方がいい。
そんな自分だけのデータベースを作っていきます。
データがたまると、積み込みの時点で
「この荷物は午後に持っていこう」と判断できるようになります。
無駄な不在票を書かなくて済む。
再配達もしなくて済む。
これが本当にでかい。
在宅時間がどうしても読めないお客様には、
会えたときに置き配を提案することもあります。
「置き配とかってどうですか?」と一度聞いてみる。
希望されなければすぐ引けばいいし、利用してもらえれば不在でも配達を完了できる。
自分の売上が伸びるだけではなく、お客様も再配達を待たなくていい。
お互いに楽になるやつです。
宅配ドライバーは頭脳プレーで年収が伸びる
宅配ドライバーというと、荷物を持って走り回る肉体労働のイメージが強いと思います。
もちろん体力は必要。
夏は暑いし、繁忙期は荷物も多いし、普通にめっちゃきつい。
でも体力だけでは年収は伸びません。
- 担当コースの特徴を覚え
- お客様の在宅パターンを覚え
- ルートを組み替える
毎日少しずつ自分の仕事を改善していく頭脳プレーでもあります。
頭と体の両方を使う。
文武両道の仕事版みたいなやつ。ちょっと違うかもしれないけど。
私はこうやって攻略法を考え、突き詰めていくのがけっこう好きです。
担当コースが街の中心から離れているから稼げない。
荷物が少ないから仕方ない。
そうやって全部諦めてしまうのはもったいない。
条件による差は確かにあるけれど、
そのコースの中でできることはきっとまだあると思う。
考えながら働くことが好きな人なら、
宅配ドライバーは案外夢中になれる仕事だと思います。
年収だけで求人を選ぶときの注意点
求人に書かれている「月収50万円可能」は、
月収50万円が保証されているという意味ではありません。
何日稼働するのか。
1個あたりの配達単価はいくらか。
1日に何個くらい荷物を持てるのか。
車両代やロイヤリティーなど、売上から引かれるものはあるのか。
ここまで確認して初めて、自分がどのくらい稼げそうか見えてきます。
経費(ガソリン代や車のメンテ費用)を引いたあとにいくら残るのかも大事。
高収入の文字だけを見て飛びつくと「思っていたのと違う……。」になるかもしれません。
まとめ
宅配便配達員の平均年収は、公的データでは406.5万円です。
そして現役委託ドライバー8年目の私の年収は約600万円。
始めた頃と比べて約240万円アップしました。
年収を左右する主な要素は4つ。
- 完全出来高制
- 担当コース
- 繁忙期と閑散期
- 経験と配達効率
私が年収を伸ばすために突き詰めてきた攻略の軸は2つです。
- 積んだ荷物をいかに早く終わらせるか
- いかに一回で配達を完了させるか
宅配ドライバーは、ただ荷物を運ぶだけの単純作業ではありません。
体力も使う。
頭も使う。
そして考えて改善した分が売上に返ってくる。
もちろん最初からうまくはいきません。
私も最初の月は約20万円でした。
それでも毎日少しずつデータを集め、自分のコースを攻略していった結果、年収を約240万円伸ばすことができました。
宅配ドライバーになろうか迷っているあなたへ。
年収だけを見るのではなく、自分で考えながら効率を上げていく働き方が合うかどうかも、一度考えてみてほしい。
それを面白そうって思えるなら、宅配ドライバーはあなたに向いている仕事かもしれません。
